#242 SR400 Custom Report
地元の滋賀県からオーダー頂いた「STDハードテールコンプリート」をベースにロングフォークやミッドハイステップやシッシーバー、「BACON」によるエイジングペイントなどの追加オプションで制作したチョッパー。各外装の取り付け位置などを念入りに設定してオーナーからご要望の「美しいシルエット」で仕上げました。
60台以上制作してきたハードテールSRですがこれまでの経験を生かし、ルックスのみではなく操作感や疲れにくさ、電装トラブルの際の診断しやすさ、各パーツの取り付け/取り外しのしやすさなどの整備性、車検時のライン対応整備のしやすさ、耐久性、万が一の破損の際での短納期で修理など様々な面を考慮し制作しました。
【年末ラン】
【詳しいご紹介】
【走行動画】
Custom List
2021年現在最長セットアップの30cm(12インチ)オーバーのロングフォーク。「15cmロングインナーチューブ」に「15cmフォークジョイント」の組み合わせです。インナーチューブにねじれ予防に大きな効果のある「チークバー」を追加し、ハンドリングの応答性を落とさずロングフォーク化しています。
フロントホイールは純正18インチ。ハンドリングが重くなりすぎないよう3.00-08サイズで丸みのある縦ミゾタイヤをセットしました。
ヘッドライトは定番の「5.75インチベーツライト」をチョッパーらしい程よい高さで取り付けできる「ボトムマウントライトステーⅡ」でマウント。(ヘッドライト/ライトステーセットはこちら)
ハンドル廻りやコントロール類、メーター、イグニッション関係は2%ER定番のスッキリ処理。
もともとはトップブリッジについているメインキーは「カスタムイグニッションスイッチウェルドオンキット」で操作しやすいシート左下に移設です。
メインキーの移設により無くなったハンドルロック機構は「ハンドルロックウェルドオンキット」で、目立ちにくく、跨りながらでも扱いやすすいステム下部に新設しています。
スピードメーターは目立ちにくいガソリンタンク左前。走行中に首を振らずに視認できる取り付け位置で、「60φ機械式スピードメーター」を少加工したフレームに「ユニバーサルメーターステー」で取り付けしています。
ハンドルは「ナロードラッグバー」。「パウコタイプ3インチスクエアライザー」で少し持ち上げ、バランスよく操作しやすい位置に設定しました。
取り付けられていないかのように錯覚するほど小さいウインカーは「ミクロウインカー」。「ユニバーサルウインカーステー/スモール」を使用しエンジンマウント下部前側に取り付けしています。
全体バランス、シルエットに特にこだわられたオーダーだったので、いつも通り各パーツの配置に気を付けて設計したセンターまわり。
ナロースポーツスタータンクは前すぎず後ろすぎず、下げすぎず上げすぎずのロングフォークシルエットにベストなメインフレームへの被せ高さで安全に3点ラバーマウントで固定。フェンダーを含めた独特のエイジングペイントは「BACON」にお願いしました。
マフラーは内部に独自開発したトルクコーンを内蔵した「ドラッグパイプマフラー」。低速トルクのアップと走行フィーリング、車体に寄ったタイトなシルエットにこだわったマフラーです。
シート下フレームはリアセクションの「”リジットライン”ボルトオンハードテールキット」に一直線のラインで繋がるように変更。手曲げした肉厚鋼管を材料に精度、強度、耐久性、整備性良く造りなおしています。
着座位置が低くなったシートは「ナローベーツレプリカソロシート」。単純なマウントに見えますが、オーナーの体重と乗車ポジションに合わせてスプリング取り付け位置を変更することにより底づきしにくい設計、リアフェンダー前側にマウントした「ナローベーツレプリカピリオンパッド」を加速時の体重移動により腕や上半身にかかる負担を軽減。力まずライディングできる設計です。(ソロシート/ピリオンパッドセットはこちら)
下半身の体重の分散には効果バツグンの「ミッドハイステップキット/パーカライズ」を使用。ヒザを曲げたこなれた乗車姿勢のカッコよさだけでなく、踏ん張りが効き長距離走行時でも大幅に疲れを軽減できるステップキットです。
シンプルで整備性よくまとめた電装類はエンジンのクランクケース後ろ側に「カスタム電装プレート」で集中させています。車体の左右どちらからでもアクセスでき、スイングアーム/リアショック仕様にするときに、一切触らずに戻すことができる位置です。CDIのみガソリンタンク後方下部のフレーム補強プレート裏面に取り付けしています。
【ほかセンターまわり使用パーツ】
「ICウインカーリレー」
「ブリーザーフィルター」
「ウェルドタブ/ナット類など溶接用パーツ」各部に多数使用
〇ガソリンタンクxフレーム「溶接用ナット非貫通M8」(フレームに埋め込み)、「ウェルドタブ4.5ミリLサイズ」
〇シートxフレーム「溶接用ナット非貫通M8」(スプリング受けに使用)、「ウェルドタブ9ミリMサイズ」
このスタイルを決定づける「”リジットライン”ボルトオンハードテールキット」(13cmロング)。往年のリジットフレームラインに変更するこのキット、リアホイールベースの延長での綺麗なシルエットと、SRチョッパーにありがちな窮屈なポジションをゆったりした着座位置に変更しています。
リアホイールはノーマル18インチそのままで、タイヤは「LOADSTAR4.50-18」をセレクトです。
リアフェンダーは「5インチスチールリブフェンダー」をベースに裏面に「リブフェンダー用補強プレート」を追加したワンオフ製作。割れると言われるSRカスタムのリアフェンダーですが、肉厚の強固なリアフェンダー素材をベースに効果的な補強を施し安全に6点マウントで取り付けしています。味のあるペイントは「BACON」によるものです。
シッシバーはステンレス材を使用し細身で程よい長さで製作。テールランプは「ガイドスタイルテールライト」をセレクトしました。
リアアクスル下部にめだちにくい「ミクロウインカー」を取り付けしています。
【ほかリア廻り使用パーツ】
「溶接タブ/ナット類など溶接用パーツ」各部に多数使用
〇フェンダーxフレーム「ウェルドタブ4.5ミリMサイズ」x4
〇トルクロッド受けボス「ウェルドトールナットM8」
〇シッシーバーxリアフェンダー「ステンレスウェルドタブMサイズ5mm」
〇「リアスプロケット」