#252 SR400 Custom Report
SRミーティングなどイベントの主催やYOUTUBE『AMUモトブログch』で活躍するアムさんからのオーダー。「STDハードテールコンプリート」をベースに制作したオールドスクールなロングフォークチョッパースタイルで、今回は試作品的な立ち位置のパーツの『2°レイクトリプルツリー』、『20cmロングインナーチューブ』、『ミッドフォワードジョッキーシフトキット』、『Zバーハンドル』、『ハードテール用バッテリートレーキット』、『18cmロングハードテール(ロングフォーク用)』、などを多数使用し、2%ERの新しいチャレンジを試しながら組み上げさせてもらいました。
今回のチャレンジは全てスタイリングやより良い走行性能、利便性の向上を目指し製作したものです。
【車体構成】
リアのボルトオンハードテールキットは18cmロングを使用。
赤丸部分の曲げを通常のレギュラー品よりも大きく曲げることで車高が下がり、よりシート高の低いチョッパースタイルの黄金比的シルエットに変更。最低地上高10cmを確保し、よほどの段差でなければ擦らない設計です。(ノーマルサイドスタンドでベストな角度まで車高を下げています)
この曲げ加工によりバイクの総重量の中でも1番重いエンジンのクランクシャフト位置が前後ホイールのアクスル軸より下に。重心が下がることによりバイクを起こすときや押し引きがかなり軽く感じ、フラつきを軽減、走行安定性も大きく向上、ハンドリングも軽く、バツグンに扱いやすくなります。
赤線部分が示すバイクのハンドリングの重さを決定づけるトレール値。リアローダウン、ロングフォーク時に値が長くなりハンドリングが重くなるそのトレール幅を2°レイクトリプルツリーで絞り、ノーマルと同等以上のニュートラルな軽さにハンドルの重さを補正しています。高速走行時でも安定しつつ、片手でハンドルが切れます。
※『2°レイクトリプルツリー』は試作品で良好な結果が出たので市販化決定です。
試作品の20cmロングインナーチューブで合計35cm伸ばしたチョッパーです。オーナーAMUさんの体格に合わせたミッドフォワードステップ(ジョッキーシフト側は量産を見据えた試作品)に、Zバーハンドル(こちらも試作品です)、背もたれ付きのハイバックシートで70`sスタイルのロングフォークチョッパーを標榜にしたスタイリングです。
ハンドル、ステップ、シート位置をまずオーナーに実際に跨ってもらいながらラクなポジションに設定し、ハイバックシートの背もたれ部分の内部にインナーフレームを追加することにより、ウレタンだけで成形されたシートでは成しえない上半身の全体重をかけて乗ってもらえる設計、ステップには下半身の全体重を預けられる仕様でムリの無いハンドル位置の設定で疲れ知らずなライディングポジションに仕上げました。
【AMUモトブログch】(オーナーAMUさん視点の動画です)
【乗り心地や走行性能の詳しい解説動画】
【走行動画】
『8/21 神戸ニューオーダーチョッパーショー出展予定車両です』
【北海道ツーリング2022 ダイジェスト】
Custom List
Frontハンドル、Fフォーク、ヘッドライト etc.
●純正比35cmロングのチョッパーらしいロングフォークを2度レイクの試作品トリプルツリーで組付け。
【フロントフォーク周り】
〇高品質なステンレス製のフォークジョイント
〇より安全にフロントを伸ばすことができるフォークチューブキット
『チークバー』
〇延長したフォークのワンテンポ遅れがちなハンドリングを補正するのに効果絶大なスタビライザーです
〇ホイール位置のオフセット(トレール幅の短縮)によりロングフォークにありがちな重たいハンドリングを軽減しています。
【フロントタイヤ】
〇縦ミゾデザインのストリートタイヤ。ロングフォーク化時など重くなりがちなハンドリングを軽く補正します。小径で丸みのある3.00サイズです。
【ヘッドライト】
〇SRの車格、フォーク幅に良く似合い違和感なく装着できるヘッドライト。
〇程よい高さ、突き出し量でチョッパースタイルにも良く似合うヘッドライトステー。
【ハンドル/ハンドル周り】
『ダイヤグリップ』
〇ジョッキーシフトによりクラッチレバーが無くなり、アマルスロットルへの変更で通常よりもさらにシンプルに仕上がっています。各ロングケーブルを使用しています。
「Zバーハンドル」(試作品)
〇通称ロボットハンドルとも呼ばれる溶接構造のチョッパーハンドル。
【スイッチ】
『ミニウインカースイッチ カプラーオンキット (‘85~00)』
〇カプラーオンでカンタン取り付けのミニウインカースイッチ
(年式違い、小型のヘッドライトには加工取付しています)
〇目立ちにくく操作しやすいステム下部に溶接取り付けで新設しています。
〇よりハンドル周りをシンプルにするエンジン直づけのデコンプレバー。
【フロントウインカー】
『ミクロウインカー』(廃盤 ⇒ 現在は『公認スタービーンズウインカー』にモデルチェンジしました)
〇超小型のミクロウインカーをエンジンマウント下部前側に取り付けです。
【スピードメーター】
〇目立ちにくく視認性の高いガソリンタンク左前側にマウント。メーターステーにスイッチプレートを追加溶接し、スイッチ類を集約させています。
Centerタンク、オイルタンク、シート、ステップ、マフラー etc.
●ナロースポーツスタータンクは安全に3点ラバーマウント。シート下フレームは純正部分を切断、肉厚鋼管で強度、精度、耐久性、整備性を考えリアの『ハードテールキット』の角度に合わせて造り直しています。バッテリーを搭載しシート左下に便利なUSB、シート下にETCを取り付けます。
【マフラー】
〇口金に独自開発したトルクコーンを仕込んだフルエキゾーストマフラーです
【ステップ/シフト】
「ミッドフォワードジョッキーシフトキット/クローム」(試作品、市販化決定)
〇ミッドフォワードのラクな乗車姿勢そのままに、タッチやストロークなど操作感にこだわったジョッキーシフトキット。
※ハンドクラッチの『ミッドフォワードステップキット』はこちら
【ガソリンタンク】
「製作用ナロースポーツスタータンク」
〇上面に錫製のオーナメントを半埋めにしています。
〇ガソリンタンク本体に穴をあけて差し込み溶接。非貫通なので漏れません。左右に使用。
〇穴径を拡大しラバーマウント仕様に変更し非貫通ナットを保持。左右に使用。
〇ガスタンク後部取り付けに使用。こちらも穴径を拡大しラバーマント化して使用しています。
【キャブレター】
〇遅いSRが激変します。鋭く伸びやかな加速で扱いやすいキャブレターです。
〇FCRキャブレターをSR400/500にガッチリ固定する専用アダプターです
〇プラスチックの赤ファンネルからアルミに変更、ステンレス製のゴミよけネットのセットです。
【シート】
「ハイバックシート」(ワンオフ)
〇内部に背もたれフレーム入りでの設計。上半身の全体重を預けることができ長距離でもラクに乗れる仕様です。
【電装】
〇CDI以外のすべての電装類をエンジンのクランクケース後部に集約しています。車体の左右どちらからでも両手でアクセスでき整備性良好、車検の際スイングアーム仕様に戻しても組み替える必要は一切ありません。
〇LEDウインカーにも難なく使える1~150ワット対応のワイドレンジウインカーリレー。純正リレーにリプロとしても使用できます。
「ハードテール用バッテリートレーキット」(試作品、市販化決定)
〇ご要望の増えてきたバッテリー搭載用のトレーキット。納車後のETC取り付けのための装備でもあります。
【エンジン周り】
〇純正エアクリーナー取り外しの際に必要なフィルターキットです。
【駆動系】
〇スチール製で耐久性の高いリプレイススプロケット。
Rearフェンダー、リアショック、スイングアーム etc.
●18cmロングのハードテールキットにノーマル18インチホイール、裏面に補強を入れたフラットフェンダー、オールドスクールなテールランプやワンオフ製作のシッシーバーで仕上げました。
【ハードテール】
『”リジットライン”ボルトオンハードテールキット』(18cmロング 、ロングフォーク用 受注販売)
〇その名の通りのボルト/ナットによる脱着式ハードテールキット。純正フレームのシートレールを造りなおしてリジットライン化します。車検時やスタイル変更時にスイングアーム/リアショック仕様に戻すことができます。(この車両のハードテールはフロントのロングフォークに合わせて通常よりも車高が下がるように加工してあります)
【リアタイヤ】
〇ビンテージスタイル定番のスイカパターン。高さ、ボリュームのあるリアタイヤです。
【シッシーバー】
「ステンレス製シッシーバー」(ワンオフ)
〇シンプルで少し高めのシッシーバー。SRの振動に耐えられるよう取り付け部分周辺にパッチを貼って応力を分散、折れにくいように設計しています。
〇ベースプレート付属の取り付けしやすいルーカステール。
【リアウインカー】
『ミクロウインカー』(廃盤 ⇒ 現在は『公認スタービーンズウインカー』にモデルチェンジしました)
〇超小型、強力LED仕様の極小ウインカー。
〇~6mm取り付けウインカー用溶接ステー。
※Parts Referenceは類似商品または追加工された商品が表示されている場合がございます。